青の楽園 用語集 データ化とも。2010年ごろから全世界でデータ化法が施行されている。日本支部コロニーでは、小学校と中学校を卒業した、18歳から20歳までの人間が対象の義務。体、心、記憶のメニューのうち最低ひとつを選択しデータに変換することで、個体の存続・種の発展を図る。施された者の個人情報はデータベースに登録される。
データ化済みの者が生命活動のために消費するエネルギーを指す。また、データ化済みの者が生きる上で微弱に発生させているものでもある。
データ変換手術を行っていない者を指す。18歳以下の未成年者、18~20歳のデータ化準備中の者も含まれる。基本的には成人を過ぎても生身でいられる者はいない。一般的にすべての命は親のデータ化状況を問わず生身の状態で生まれる。 データ変換手術を済ませた者が定期的に受ける。データ化法施行とともに確立され、データ化済みの者たちが受けるよう義務づけられた。クラウドサービス上のバックアップデータと照らし合わせ、不具合があれば都度反映させるというもの。データ化及びメンテナンスを行える者はメンテナンス部の医師兼技師に限られている。メンテナンスには意識消失(ブラックアウト)を伴う。
ブルー・エデン社の地下二階にある。
メンテナンス部の者を中心として信じられている、人類の成長と変化に関するとある説。今から90年ほど前に国内の研究者によって唱えられ、それ以来その考えに沿ってメンテナンス部は動いているが、この説は一般には中々定着しない。詳細についてはリンク先を参照。
社名。中央区に本社。地上300メートル、地下(水深)300メートル。地下の階は海中に潜るかたちでできており、窓からは海の様子が確認できる。階段のほかにエスカレーター、また五つほどエレベーターがある。
マルチメディア展開作品。「ヘヴン」の愛称で親しまれる国民的電脳アイドル・マスコットキャラクターが主人公。200~300年ほど続いている。主人公「ヘヴン」は、性別や声や年齢、髪や肌の色、背の高さや肉付きまで自由自在に変えることができ、その姿はメディアに出るたびに変わる。老若男女に人気がある。文化区の「ヘヴンプロジェクト」が商業展開などを行う。
都市伝説の一つ。ブルー・エデン社の地下2階に確認されている。ただし内部に何が安置されているか、そしてモルグ自体の存在理由までは公表されておらず、憶測が飛び交う。管理人はメンテナンス部の代表以外の者から代々選出されている。現在の管理人は二代目。
ブルー・エデン社が示す宇宙か深海のうちどちらに移住したいかを調査するもの。年に二回から三回実施される。対象はコロニー内の人間全員(メンテナンス部に属するものは除外)。とりまとめるのはブルー・エデン社。士気を高めるために結果は毎回公表されている。混乱を避けるため、希望の移住先について一般人が議論することは普段は禁じられている。
地域ごとに人々が密集して形成する社会。地上は荒廃しているため、危険が多く、そのために人々はコロニー内に引きこもって一生を終える。ブルー・エデン社があるのは日本支部。近い地域の支部同士で支援物資を送り合うこともある。日本支部とやりとりを多くしている海外支部は、米支部と中国支部だが、支部間で人間が移動したことはこの200年で一度もない。
コロニー内にある地区のこと。中央区、医療区、工業区、一般居住区、教育区、文化区、環境保護区の七つに分かれている。区間の検疫はしっかり行われる。
コロニー内で流通している主な武器。データ化済みの人間には、磁力や電気が効果的(もちろん、強力なものは生身であっても十分脅威)。誰もが携帯できるわけではなく、持てる者は警備会社の者かブルー・エデン社の者に限られる。ショックを軽減するため、身体に軽減チップや防護データを埋め込む者、衣服で対策をとろうとする者も。単発型と連発型のあるワイヤー針式と、手動装填のワイヤレス式とがあるが、同形状の散弾銃の使い回しがきくために、後者のほうがよく出回る。警備会社ではいわゆる接触式、ハンディー型のスタンガンが採用されている。
300年前、2010年頃にデータ変換手術と平行して別所にて研究されていた技術。一説には、ゲノム編集を応用した、投薬により人類へ不老不死をもたらす奇跡の技術だといわれている。詳細は一般には周知されておらず、謎に包まれている。この呼び名も通称であり正式名称は不明である。
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