指から音を立てこぼれおちるものを食べ、食べ、生きて泳ぐものが天にあるという。彼らを求め網を銛を釣竿を手に青年は走る。瞬く粒、そしてそれらを食べた彼らはどんな味だろう。その腹を捌けば輝きがあふれるのだろうか。泳ぐ瞳を捕まえ損ねた手が、金銀に閃く粒を掬う。
題:魚と星空、さらさら