心をなおすためのこういが心を壊してはいないか /ときをきざむ音の落ちていく場所で /いのちながらえる水の満ちていく部屋で /心を生かすためのこういが心をころしてはいないか
3月 12, 2015
キリエ、すれ違うほしぼしを どうぞ見守って 地を這う弱さは うつくしさに変わる呪文を待っている どこに書かれているか、僕は知っているのに
3月 9, 2015
秘すれば花 散華させむこの心 / 言の葉重ぬる毎 面おち まじなひ解け きみ離る / からとむらひ からとむらひ
3月 8, 2015
きみが囀ずる揺籃歌は 眠りの手をまろやかにする / 勝手に約束したい 僕はきみへ口ずさむと / 露骨な心をぼかし誤魔化す弱さが 撃ち抜かれる未来を憂う / 始めなければ終わらない狡さの甘露を 僕たちはきっと知っている
3月 7, 2015
泣いている姿ではなく、落とされた雫でもない。なにより美しいのはあなただ。
3月 4, 2015
心の臓に刃物が突き刺さったまま生まれてきた。どうしてかは知らないが、今となってはどうでもいい。おそらく、前生で誰かと強く深く、愛し合うか憎み合うかしたのだ。結局はどちらも同じなのだから。
3月 3, 2015
であうひとすべてがいつかどこかで見たことのある誰かの顔をしていて 歩くことも息することも呼びすがることもできない 焼け付いた喉をかかえ笑い崩れる あと何百年生きたらもう一度あの香りに会えるのだろう 終われるのならばどちらでもよかったのだ 空でも、地の底でも。
3月 8, 2015
ただ、きみを 水晶のなかにおきざりにしたかつたのだ / 絶望のよいかほりがする 遠く雲が熱でゆらぐ / きみにいちばん似合ふものは さびしさだと信じてゐる
2月 16, 2015
おいしいですか その月は
おいしいですか そのひかり
にがいゆめばかり食べていませんか
からいなみだばかり飲んでいませんか
あまいえがお あたたかい星
どうかたくさん食べてください
いつかだれかに差し出せるように
あなたは あなたの食べてきたもので できているのだから
2月 15, 2015
この笑みがそんなに恐ろしいかと問えば恐ろしいのではなく哀れなのだと返された。嗚呼お前も此の身に同情するのか、嘲るのは己か相手か。嗤っていればそろそろと首にかけられる手、それが散華をとめる為か望む故かは判らない。忘れるのも忘れられるのも面倒だが、執着されるのも甚だ、厄介だ。
2月 10, 2015
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