2024.11//
親の死という祝福よ、白光に満ちるサンルームの昼下がり
脳内のあなたの指は何度でもいともたやすく砂糖を崩す
2024.10//
煙のように愛たなびいて秋の空
2024.09//
今はもう早くあなたを忘れたい。手がいつだって蝶々のようで
2024.06//
あっけなく死に傾いてしあわせのしの字も不穏に見えて 一人だ
2024.04//
よろこびがうすいうわぎを脱いでいき実はかなしみだったとわかる
2024.03//
緩衝材つぶすみたいにあなたの背押してそしらぬふりで立ち去る
何もかも失敗続きの真夜中の飲み屋で好きな人しかおらん
疾走感みたいなものがいるんやね 恋も死ぬんも一苦労やね
2024.02//
いろんな死に方あってうれしい冬の夜カラースプレー山盛りにする
布いっぱいかぶってあなたに会いに行く(死後の遊びの練習をする)
2024.01//
あるじより先にあなたと一致する影、もっと嬉しそうにしろよ
天国に行けないひとと卓につく むくろをゆっくり切り分けている
色つきの炎なんにも燃やさない私はきっととうめいの野火
花である自覚をもたないわたしたちパンくずみたいにつぼみ落として
|