Blue Eden 人物紹介 ■ ブルー・エデンに入社したばかりの期待の新星。見た目も中身も二十歳ほどの正真正銘の若人。宇宙部部長の補佐に任命された。紺色のスーツ姿、五芒星のようなシルエットの黄色の髪、きらめく黄の瞳。愛し愛されること正しいことを重んじるタイプで、成績優秀、明朗快活、根が素直で真面目な努力家。やや熱血で頑固。家族仲もよく、学生時代は数多くの友人に囲まれて順風満帆な生活を送っていた。データ化やブルー・エデンを正しいものと信じてやまない。 ■夜半 ブルー・エデン宇宙開発部部長。光星より十ほど歳上だが光星と同時期に入社したばかり。サイドヘアを長く垂らした、灰色がかった白い髪、同じく白のケープに金の鎖のピアス型通信機をつけている。瞳は琥珀~金。肩や胴がやや厚い。寡黙かつ淡白なほうで、感情を派手にあらわすことはほぼない。独り言のような話し方をする。永遠とは高校時代からの知人らしい。データ化については何か考えがあるようだ。 ■ ブルー・エデン深海開発部部長。「チーフ」と呼ばれ、部の垣根を越えて親しまれている。深海部の広告塔・イメージキャラクターというだけでなく、社内のアイドル的存在にもなっている。目は宝石のような強い黒、同じく漆黒の細い髪を背骨に這うように下げ、ハーネスをつけた胴を黒いポンチョで隠している、シルエットはさながらクラゲ。タイトなパンツも黒。リップやメッシュのヘアなど差し色は鮮やかな青である。データ化のために性別や顔つきや身長などがなんでもあり。普段は周囲を挑発するような目付きと口調だが、ときおり茶目っ気を覗かせることも。電脳アイドルのヘヴンが好き。 ■セレ 深海部部長補佐、つまり永遠の右腕。すらりと長く細い背に発表会の子供のような服装、丸い頭に銀色のショートヘアー、虹色に輝くバイザー型の通信機をつけている。爽やかに澄んだ大きな青い目を持つ。 全項目をデータ化しているコロニー内部唯一の人間で、無感情無表情、また性別や生い立ちなどを捨てた状態にある。理路整然とした口調、静かで落ち着いた崩れのない敬語・丁寧語を使う。データ化のおかげもあり身体能力は高い。永遠に忠実。 ■ 深海部のスタッフ。永遠よりも年上で勤務経験も長いが、永遠のことを「先輩」と呼び慕い、永遠の特別な存在になりたがる。海をこよなく愛している。ペールブルーのペプラムスカート姿、パールのついたバレッタで長く波打つ焦げ茶の髪をとめている。瞳も深い茶。気が強く情に篤くしっかりものである一方で、落ち込みやすく内面に籠りやすいところがある。血の繋がった家族とは仲がよい。光星の教育係。 ■ 宇宙部のスタッフ。切り揃えられた厚く黒い前髪、影のようなロングヘアにロングコート。眉が濃く、目が細い。黒目。まだ永遠も夜半もいなかった頃に代理で全体の面倒を見ていた。やや投げやりで蓮っ葉な物言いをする。親切で気さく、気遣いがこまやかで、他人の世話を焼くのが異常なほど好き。 ■ハイマ メンテナンス部のトップ、代表医師。医療区においても大きな発言権を持つ。医師と技師の資格を持ち、「ハイマ医師」「先生」などとも呼ばれる。知識と腕はたしかである。大きな紫目に黄緑の髪をしているが生まれつきの姿ではなく、本名と本来の性別は不明。物腰は一見柔らかに見えるがその実慇懃無礼で他人の神経を逆撫でする物言いばかりする。メンテナンス部がブルー・エデン社員に嫌われているのはほとんどこの人物が原因。天上天下にやたらと拘る。 ■みまる メンテナンス部の医師かつ技師。ハイマのもとでサポートをしているほか、都市伝説のひとつ「シュレディンガーのモルグ」の管理人もしている。赤茶のふわふわとした内巻きショートヘア、幼い少女の外見、おしゃれなロングスカートに白衣姿。ファッションのための丸い眼鏡をかけている。いつも暇潰しを探しているが、仕事はしっかりこなすタイプ。語尾の伸びた独特な口調で話す。 ■ ブルー・エデン社長。三〇〇年は生きている。データ化やブルー・エデン、メンテナンス部の設立などに関わってきた世代の生き残り。毛先が巻かれた、ブロンドヘアにも見える飴のような黄土色の髪を耳にかけ、軍服を思わせる見た目の上着にスカートをあわせ、上から長いマントを垂らして羽織っている。マントの裏には星ともマリンスノウともとれる点が散っている。それなりに笑顔でそれなりに丁寧な口調だが、砂色の半眼半目はどこか虚無的である。秘密が多く、どこで何をしているのか今いちわからない。モットーは「公私混同」、優秀な人材を常に探しているらしい。 ■ 空想の街の中央区の屋敷に住んでいる見た目二十歳くらいの青年。生粋の化学者で、気になることがあれば何日でも寝食を忘れてかかりきりになる。育ちがよく多趣味。少女めいた大きな青紫の瞳、若草色の髪。右側が癖っ毛で左側がストレートヘア、肩くらいの長さ。感情表現豊かだが落ち着きも備えている。基本的に朗らかで丁寧で親切。その一方で口調が荒くなる自身をコントロールできないことが幼少期からのコンプレックス。データ化とはまた違った事情を抱えており、そのために苦しむ。その件に関しては本人は気にしていないつもり。 ■ララ・エイビス 通称ララ。ブルー・エデンのある日本支部コロニーのすぐ外側の集落出身。二十歳すぎの青年。爆発したようにほうぼうに散る藍色の髪と同系色の瞳、歪んだ長身痩躯にぼろ切れをまとう。ブルー・エデンの考え方、データ化などをよく思っていない。余計な一言が多く、警戒心が強く、ぶっきらぼうな話し方をする無愛想な青年だが、面倒見はよく、恥ずかしがり屋で謙虚な面も。がらくたを集めて組み合わせたり、機械や乗り物を修理したりすることが好き。サバイバルは得意。 ■せんろ 日本支部コロニー内部、医療区の某施設出身。十代前半、長い黒髪をツインテールにした黒い猫目の少女。とある事情によりコロニー内部からの逃亡の果てにララ及び灰間に出会う。度胸がある上、頭の回転は決して遅くない。自然の景色を眺めるのが好き。データ化とは別のものを抱えており、老い以外では死ぬことがない。灰間にシンパシーをいだいている。 |